DITは、食事をしている際に消費されるエネルギー

DITは、食事をしている際に消費されるエネルギー。食事をすると、体が熱くなったり汗をかいたりします。

 

それがDITです。
エネルギー代謝のなかで、一番たくさんエネルギーを消費するのが、基礎代謝です。
通常、代謝で消費される全エネルギーのじつに約7割が、基礎代謝で使われています。
生活活動代謝で2割、残り1割がDITです。しかも、まっている体脂肪の燃焼も促進します。

 

基礎代謝はその日に得たエネルギーを使い切るだけではなく、すでに溜まっている体脂肪の燃焼も促進します。
だから、ハードな運動をしてエネルギーを消費するよりも、基礎代謝力を高めて消費する割合を上げるほうが、太らない体をつくるには効果的なのです。基礎代謝力を高めておけば、何もしないでボーッとしていても、部屋でゴロゴロしていても、体はせっせと、体脂肪のもとになるエネルギーを消費してくれるのですから。

 

少し食べただけで太る、体重がなかなか減らないというのは、基礎代謝がさびつき
はじめた確実なサイン。いずれ老いが押し寄せる兆候です。肥満は、体の中の「老い」を知らせる警報なのです。
ここで、あなたの体の老化のサインをチェックしてみましょう。

 

体内の老化現象はなかなか自覚できるものではなく、放っておくと一気に老け込みかねません。21ページのリストを見て、一つでも思いあたれば、基礎代謝力が低くなっている可能性が高いと思ってください。

 

基礎代謝力を上げて「女の若返りサイクルをつくる「基礎代謝力の高い体」は、「ずっと若い体」です。逆に言えば、「基礎代謝力の低い体」は、「すぐに老け込む体」です。

 

基礎代謝力を下げる一番の大敵は、筋肉の「量」が落ちること。これは前にお話ししました。
もう一つ、「ずっと若い体」づくりの大敵となる現象があります。
それは、心肺機能の低下です。心肺機能は肺で空気を吸い込んで酸素をとり込み酸素を体内にめぐらす働きです。

 

心臓から新鮮な血液を全身に送って、心肺機能が低下していると、駅の階段を上がるだけでハーハーと息切れがしたり、
少し走るだけで心臓がドキドキしたりします。スタミナ(持久力)がなくなっているのです。

 

こうなると、体を動かすのがおっくうになり、慢性的な運動不足になります。それによって、筋肉が衰えます。腕の筋肉はあまり減りませんが、もっとも大きい太ももの筋肉は20代に比べて40代で1割、60代で約3割も減少します。

 

心肺機能が低下した人は、休日は家にこもってダラダラと過ごしてしまいます。体には、良くも悪くも「適応力」がありますから、そのダラダラ状態に合わせて、最低限必要な酸素量しかとり込まなくなります。

 

ますます心肺機能が落ちます。
心肺機能が低下すると、筋肉は一段と衰え、当然、それといっしょに、このように、基礎代謝力もどんどん落ちます。

 

こうなると、悪循環にはまります。「老けるサイクル」にはまってしまうのです。ダラダラ過ごしているうちにますます心肺機能は弱まり、動くのがおっくうになって筋肉もさらに衰え、いっそう体を使わなくなる。

 

基礎代謝力が体を使わなければもっと落ちていく……。

 

基礎代謝力が落ちるということは、エネルギー消費の能力が落ちるということですから、少し食べただけで太り、しかも体重が戻らなくなってしまいます。

 

老けるサイクルを断つ。筋肉をつけ、心肺機能を高める最良の方法は、前に述べたように、ウォーキングと筋トレの習慣を持ち、日常生活でも体をこまめに動かすことです。これによって、基礎代謝力がついてきます。

 

このように、心肺機能は筋肉とともに「若返る仕組み」に欠かせない働きです。運動不足が心肺機能を低下させるのですが、もう一つ、タバコも大敵です。喫煙が心臓の働きを弱め、肺をいためます。

 

心肺機能が高まると、血液のめぐりや呼吸する力が強くなります。全身の細胞や器官に酸素や栄養素が行き渡り、細胞や器官が若さをとり戻します。すると、肌にハリが戻り、髪にツヤが出てきます。また内臓や器官の働きも良くなって、体脂肪がますます減ったり便秘が解消されたりと、体の中から若返ります。外見もきれいになります。